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不思議コメディーと東京の風景

ロボット8ちゃん 第1話『スーパーおじんのバラバラマン』 ACT1-2

バラバラマンに追いつめられた8ちゃんを、タケルたちがかばう。だが、8ちゃんはバラバラスパナから放たれた怪光線を浴びてダウンする。そこへ青井博士が現われ、8ちゃんの身元引受人であると告げる。バラバラマンは捨てゼリフを吐き、立ち去っていく。

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長らくわからなかったこの印象的な場所は、調布市内の某所にあった東京電力の施設と判明。今や往時の面影はまったくない。バラバラマンやタケルたちの後方に見える白い建物は、少なくとも2009年までは存在しており、2014年の時点では撤去されている。
映像の撮影ポイントはもう少し(数メートルくらい)左だったと思われるが、街全体の雰囲気がわかるよう、画像はこの位置で撮ってみた。なお、現在ではご覧のような住宅街となっているため、住所等の詳細は伏せる。

「8ちゃん」第1話の主だったロケ地は、これですべて解明・特定できた。リスト化すると次のようになる。 

A01ロケ地リスト 
港区芝浦と海岸を中心に、京浜島、調布、新宿、高島平、戸田と広範囲に及んでいる。OP・EDの素材撮りも兼ねていたとはいえ、1本撮りの30分番組としてはかなりの労力と時間を費やし、丁寧に撮影されていたとわかる。
(ちなみに上記の場所、首都高以外はすべて巡りました。いずれも公共交通機関を利用して)

最後になりましたが、今回のシーンの検証と特定に際しては、仮面ライダーロケ地大画報 主宰のyart先生よりヒントとアドバイスをいただきました。yart先生の推理はほぼ正解といえる完璧なもので、大いに役立ちました。改めて、お礼申し上げます。
(撮影:2018年3月)

ロボット8ちゃん EX01 第1話&第2話 未解明ロケ地

現在、「おもいっきり探偵団 覇悪怒組」第1話の記事を執筆中です。「覇悪怒組」には特段の思い入れもあり、これまで以上に丁寧に扱いたいと考えています。更新まで、しばらくお待ちください。

それまでのインターミッションとして、今回は「ロボット8ちゃん」の未解明ロケ地に触れてみます。


「8ちゃん」第1話~第3話のうち、第3話については推定箇所も含めて、すべてのロケ地が特定できました。記事では言及しなかったいくつかのカットも、撮影場所は判明しています。

一方、第1話と第2話には、まだわからない場所があります。


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第1話の冒頭、タケルたちがランドセルを投げ捨てて走り出すカット。

画像は京浜島つばさ公園の入口(2017年9月撮影)で、雰囲気がよく似ています。ここでしょうか?


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同じく第1話。8ちゃんたちはバラバラマンに追いつめられるが、駆けつけた青井博士に救われる、というシーン。

特徴的な白い建物があり、歩き去るバラバラマンの行く手には変電所らしき施設が見えています。容易に特定できそうなのですが、突き止められません。

→2018.3.5追記。特定できました。こちら をご覧ください。


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第1話の後半パート冒頭、前期エンディングでも使用されているカット。

ここはまだ検証していません。手がかりは多数あるので、いずれ解明できるはずです。


A01-21az.jpg 笹目橋Googlemap

これも第1話。ヘリチョンボで飛んできた8ちゃんが着地するカット。

笹目橋の戸田側、グーグルマップの◯で囲んだ階段の上ではないかと推測していますが、確証は得ていません。


第2話で解明できていないのは、後半パートに出てくるロボット裁判所です。


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まずは建物内。病院、あるいは役所や図書館など公共施設の廊下のように見えますが……?


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判決を受けた8ちゃんがトラックで運ばれ、大海たちがそれに気づく、というシーン。

病院等の公共施設、またはマンションや団地の敷地内のようです。上記の廊下の建物と同じ場所かは不明。


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大海たちはクルマで8ちゃんを追うが、青井博士は諦める。

青井博士を演じた団次朗(現・団時朗)さんのカットがあることから、前述の廊下の建物の玄関部分と思われます。


団さんといえば、こんな特写スチールもあります。


青井博士


放送当時のムックに掲載されていたもので、場所は第2話クライマックスの都営赤羽北三丁目アパート です。

団さんはこのシーンには出ていません。登場はしたものの編集でカットされたのかもしれませんが、ストーリー展開上、その可能性は低いと考えられます(シナリオは未見)。では、出番のなかった団さんが、なぜこの場所にいるのでしょう?

あくまでも仮説ですが、第2話のクライマックスとロボット裁判所は同じ日にロケが行われ、それで団さんも赤羽北に同行したのではないでしょうか? 記事でも触れましたが、第2話と第3話のロケ地は狭い範囲に集中しています。ひょっとすると、裁判所ロケ地も赤羽北の近隣だったのでは?……そんな推測もできます。

もっとも、前半パートの港区芝浦のロケ撮影を、赤羽北と同日に行ったとも考えられます。その場合、この仮説は根底から崩れてしまいます。いずれにせよ、現時点では真相はわかりません。

なお、赤羽北三丁目アパートでは、春野一家や少年パトロール、バラバラマンの特写も行われています。


以上の不明ロケ地の場所をご存知の方、あるいは「他作品で使用されているのを観た」という方、ぜひお知らせください。よろしくお願いいたします。


ロボット8ちゃん 第3話『僕は悪い子 怪ロボット』 ACT2

タケルとユメコは、バラバラマンと怪しい男が接触するのを目撃した。

ここからは後半パート。


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タケルは男を尾行し、彼が新品ロボットの販売を手がける大岩ロボット商会の主人・大岩だと突き止める。犯罪の匂いをかぎ取ったタケルは、少年パトロールのメンバーを招集する。

練馬区三原台、比丘尼(びくに)交差点での撮影。東映東京撮影所から歩いて数分の場所。


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メンバーのひとり、ヒロシ(演・実川秀和)は波止場で女の子を口説いていた。

「結婚を前提におつきあいを~」という口説き文句は浦沢脚本ならでは。“会話の途中で話し相手がいつの間にか消えている”という芝居も同様だが、この回はまだ演出がこなれていない。後期作品、たとえば「美少女仮面ポワトリン」あたりだと、毎回見事に決まる。

ロケ地は港区海岸3丁目。第1話のクライマックス の近く。画像は正確なカメラポジションを再現していないが、雰囲気を感じ取っていただきたい。画像の一番右のロードコーン付近が映像の海岸線に当たる。


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オサム(演・秋原充)は“ケンカに強くなる薬”の調合に失敗し、顔じゅう煤だらけにしてしまう。

断定はできないが、恐らく和光市下新倉の芝宮橋のたもと。荒川寄りの一画と思われる。前半パートで8ちゃんと大海が合流した場所 とほぼ同じ位置で、画像右奥の階段前あたり。映像の左側に画像の橋がある、という位置関係になる。残念ながら、今では大量のゴミが放置されている。


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最後に呼び出されたのは、ハンバーガーを食べていたフトシ(演・田中和則)。

フトシはこの回突然登場した謎のメンバー。レギュラーのコウジの代役だったのか、あるいは初期設定に存在したキャラクターなのかは不明。このシーンでは「ありがとう、ブスなお姉さん」というお礼の言葉が実にいい。

ここは練馬区東大泉にあったモスバーガー東大泉店。現在は美容室になっている。画像はその前で撮ったもので、道路を挟んで向かいにあるフルール大泉学園が映像にも映っている。


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バラバラマンと大岩が組み、春野ロボット修理店を潰そうとしている……と、推理するタケル。故障ロボットを直す大海のせいで新品のロボットが売れなくなったため、大岩は大海を恨んでいたのだ。

芝宮橋の和光側の橋脚部分。背後を流れるのは新河岸川で、上の映像で遠景に映っているのは笹目橋。現在は雑草が生い茂り、かなりのゴミが投棄されている。野良猫などもいて、足を踏み入れるには若干勇気が必要な場所である。


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大岩ロボット商会の天井裏に侵入するタケルたち。オフィスでは、バラバラマンと大岩が祝杯を上げていた。大岩は怪ロボットを使って8ちゃんの手形と足形を採取し、8ちゃんの腕の複製を造った。その腕で街のロボットを殴って壊した後で、バラバラマンがデマを広めたのだった。

斎藤晴彦と江幡高志という芸達者なふたりが缶ビールで乾杯する、という画が楽しい。

撮影が行われたのは、かつて比丘尼交差点にあった不二自動車工業の一室。この建物は「8ちゃん」放映後まもなく取り壊され、跡地にマンションのアルス石神井公園が建てられた。


タケルたちは大海や青井博士と相談し、対策を練る。そして、ある作戦を思いつく。


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バラバラマンと大岩は最後の行動に出る。8ちゃんの足の複製で街のロボットを踏み、壊そうというのだ。これで大海の店は潰れ、身元保証人を失った8ちゃんをバラバラにできる……それがバラバラマンたちの企みだった。怪ロボットはバラバラマンの逆鱗に触れて分解されてしまったため、大岩自身が計画を実行する。

昔の宇宙服のような銀のスーツにチューリップハット、抱えているのは唐草模様の風呂敷包み、というアンバランスな大岩のいでたちが、やたらと可笑しい。

ロケ地は前述の不二自動車工業の前。現在のハーレーダビッドソン練馬の店先。


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獲物のロボットを求めて大岩がやって来たのは、なぜか少々いかがわしい飲み屋街。

場所は北区赤羽、赤羽駅の近くにある路地。“ザ・昭和”といった趣きで、今も往時の雰囲気を残している。路地全体の様子がわかるよう、広めの画角の画像を掲載した。


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ひとりたたずむマイロディを見つける大岩。踏んづけてやろうと近づくが、逆に翻弄されてしまう。

ヴェールをまとったマイロディ(ご丁寧に口紅まで塗っている!)がエロ本自動販売機の前に立っている……というシチュエーションが、破天荒にして最高。銀ずくめの大岩が並ぶ画は、拍手したいくらいメチャクチャ(褒め言葉よ)である。

北区赤羽。大岩が足を踏み入れた路地の奥。映像に映っている看板のいくつかは現存しているが、廃業・閉店した店も多い模様。下の画像は映像に見える看板の位置に合わせて撮ってみた。実際に自販機があったのはもう少し手前、画像の左側で見切れているあたりと思われる。


マイロディに誘い出された大岩は、8ちゃんと少年パトロールによって“大岩ロボット商会”と刻まれた足形を装着させられる。

“こっそり足形を取り替える”というタケルたちの作戦は見事成功し、大岩の悪事が露呈する。


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翌朝。大岩ロボット商会に街の人々が押し寄せ、抗議する。大岩は慌てて店を飛び出し、逃げる。

比丘尼交差点の脇、目白通り沿い。遠景に映っているのは拡張前の関越自動車道で、貴重な映像史料である。


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大岩はバラバラマンに助けを求めるが、当然ながら拒否される。

第2話 でも使われた新河岸橋の上。板橋区側から北区側を望む。画像は橋全体がわかるものを掲載した。新河岸橋は近年架け替えられたが、アーチ橋の構造には変わりがない。


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8ちゃんの嫌疑は晴れ、春野ロボット修理店の危機も去った。街の人々に追われるバラバラマンと大岩を見て、8ちゃんとタケルたちは笑う。

新河岸橋の板橋区側のたもとでの撮影。上の映像で対岸の北区側に映っているのは、福山通運の独身寮。建て替えられて、今も同じ場所にある。下の映像の左奥に見えるのは、板橋蓮根台ダイヤモンドマンション。画像にも写っている。


【解題・その2】

マゾヒスティックな“ぶってぶってロボット”で有名な本エピソードだが、クライマックスの飲み屋街の破壊力も見逃せない。「エロ本自動販売機のそばに立つマイロディ」とは、恐らくシナリオには書かれていないはずで(書けないはずで)、現場判断であのような画になったと思われる。

撮り手のノリの良さや遊び心が感じられるこのカットは、1970年代までの同種の番組ではあり得ない描写でもある。いま振り返れば、これは80年代だからこそ可能だった表現ではないだろうか? 時代の勢いと当時の放送局の度量の広さ、そしてスタッフの自由な発想が生んだ名シーンと言える。


今回のバラバラマンは、前話とは異なり、完全な悪漢として描かれている。第1話で提示されたキャラクターに近く、そのことからも、第2話と第3話のプロット・シナリオの発注は同時に行われたと推測できる。第1話と第2話では若干希薄だった少年パトロール各人の個性も丁寧に描かれており、こちらが第2話でも十分成立したとも考えられる。もちろん、実際の放映順通り、“8ちゃんが信頼を得るまで”を描いた前話の方が、第2話にはよりふさわしいのだが。


A03比丘尼交差点

比丘尼交差点の今。左側のアルス石神井公園の位置に大岩ロボット商会がありました。


次回はシリーズ第7作「おもいっきり探偵団 覇悪怒組」の第1話『怪人魔天郎現わる!』を取り上げます。

(文中敬称略。撮影:2017年9月&10月&11月)


ロボット8ちゃん 第3話『僕は悪い子 怪ロボット』 ACT1

「ロボット8ちゃん」第3話『僕は悪い子 怪ロボット』(脚本:浦沢義雄 監督:佐伯孚治)は、1981年10月18日に放映された。

不思議コメディーシリーズにおけるキーパーソンのひとり、浦沢義雄が初登板したこのエピソードは、問題作であり快作である。


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“春野ロボット修理店”と刻まれた鉄板が、8ちゃんの足の裏に装着された。足にペンキを塗って歩けば、店の名が地面にスタンプされて宣伝になる、という大海(演・朝比奈尚行=現・あさひ7オユキ)のアイディアだ。

8ちゃんとタケル(演・出原健一)が歩いてくるのは港区海岸3丁目、第1話のラストカット の近く。現在は港湾関係者専用の駐車場となっていて立ち入れない。画像は画角を少し広めにして、レインボーブリッジも取り込んでみた。


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ユメコ(演・五十嵐理恵)が助けを求めて駆けてくる。ロボットにスカートをめくられたのだという。

映像の白い建物は芝浦スタジオで、第1話 にも映っている。こちらも広めの画角の画像を掲載する。


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スカートめくりをしたロボットは、「わたし、悪いロボット。だから殴って! ぶってぶって!」と、8ちゃんたちに懇願する。8ちゃんはタケルを制し、進み出る。

サブタイトルにもなった衝撃のキャラクター、“怪ロボット”の登場。スーツアクターの演技が特筆モノである。

下の画像は、レインボーブリッジ遊歩道入口と東京パイロットビルの間の道。ネットの奥に見える木立は芝浦南ふ頭公園。映像では海の部分で、レインボーブリッジ建設時に埋め立てられた土地に造られている。


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怪ロボットは8ちゃんに殴られると嬉しがり、「踏んづけて。思いっきり踏んづけて!」と続けてせがむ。踏んづけられると悶えて喜び、「殴って殴って!」と、さらに頼み込む。「気持ち悪い」とユメコは呟き、8ちゃんたちは呆れて帰宅する。

現在のレインボーブリッジのほぼ真下の位置。映像で対岸に映っているのはコンクリート会社のプラント群と第1話で使用された 港南大橋 で、この一帯はあまり変化がない。


怪ロボットの一件は、8ちゃんと春野ロボット修理店を陥れる罠だった。だが、8ちゃんたちはそのことを知らない。


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故障ロボットがたくさん出たという噂を聞き、8ちゃんと大海、タケル、ユメコが街を巡回する。

北区赤羽北の丘の上。第2話のロケ地である 赤羽北三丁目アパート の敷地内から、赤羽2丁目方面を見下ろした景観。民家の多くは建て替えられているが、当時のまま現存しているものもいくつか確認できる。


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噂通り、大勢の人々が故障したロボットを連れて集まってくる。

板橋区小豆沢、龍福寺近くの路地。放映から36年を経た現在も、ほとんど変化していない。


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バラバラスパナを片手に、8ちゃんたちを凝視するバラバラマン(演・斎藤晴彦)。

龍福寺の前での撮影。ここも時の移り変わりを感じさせない場所。


店にロボットを持ち帰った大海は、どのロボットも同じもので殴られて壊されていると気づき、不審に感じる。

青井博士の調査により、ロボットを殴ったのは8ちゃんのパンチだと判明する。だが、もちろん8ちゃんに心当たりはない。


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再び街に出た8ちゃんたちは、人々に囲まれる。街には「大海が8ちゃんに命令してロボットを破壊させた」というデマが流れていたのだ。大海は人々に引っ張られ、8ちゃんも追い回される。

板橋区小豆沢、龍福寺のそばにある寺坂の下。第2話テニスコートのロケ地である小豆沢ガーデン(現・セブンタウン小豆沢)にも近い場所。


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その一部始終を見ていたのは、バラバラマンと謎の怪しい男(演・江幡高志)、そして例の怪ロボットだった。「計画通りだ」と男は笑い、バラバラマンもほくそ笑む。

ここは寺坂の途中にある階段。現在は擁壁が延長され、階段の位置や向きも変更されている。画像に映っているマンションの建設に伴い、改修されたと思われる。


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何とか逃げ延びた大海は、8ちゃんと再会する。

和光市下新倉、新河岸川をまたぐ芝宮橋。その荒川寄りのたもとでの撮影。芝宮橋は後半パートでも出てくる。そのせいか、このシーンでは橋だと見えないよう配慮されている。画像は現在の橋の様子がわかるものを選んだ。

芝宮橋については、拙ブログでもリンクさせてもらっているモリリンさんのブログ「ロケ地まち案内」に詳しい。こちらこちら をぜひ参照していただきたい。


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疲労困憊で動けない大海を乗せ、走る8ちゃん。

アップのカットのため断言はできないが、恐らく芝宮橋の横、荒川堤防の斜面の道路で撮影されたと推測される。


【解題・その1】

1本撮りの第1話が、京浜島から和光、戸田と、かなり広い範囲で撮影されたのに対し、第2話と第3話のロケ地はコンパクトにまとめられている。赤羽北、小豆沢、新河岸橋は半径1㎞圏内だし、芝川水門橋や芝宮橋も近隣地区で、制作スケジュールの短縮に貢献したであろうことは想像に難くない。それでいて、第1話で提示された“東京の川辺の街”という作品イメージはきちんと守られているのが素晴らしい。


A03怪ロボット

放送当時のムックによれば、怪ロボットの名前は“へんてこりんロボット ぶってぶってロボット”。ボクシング用に造られた、という設定でした。


この項、ACT2につづく。
(文中敬称略。撮影:2017年8月&11月)


ロボット8ちゃん 第2話『とんでもはっぷん テニスは怖い』 ACT2

ここからは後半パート。


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「8ちゃんを返せ!」と、シュプレヒコールをあげるタケルたち。

板橋区東坂下、蓮根川と新河岸川の合流点付近を捉えた映像。左の画像は新河岸橋の板橋側のたもとから撮ったもので、階段のあたりが合流点となる。

蓮根川は大部分が暗渠となっているが、その工事は1970年代後半から80年代の初めにかけて行われた。タケルたちが立っているのは、工事用の施設・機材の上と思われる。これは蓮根川の歴史を考察する上で、価値ある映像ではないだろうか?

映像で新河岸川の向こうに見えるタンク群は、日本石油板橋油槽所。現在はカー用品を扱うカレッツァ板橋店となっている。左の画像の中央に見える長後さくら橋のたもとで撮影したのが、右の画像。タケルたちのいる場所からは、川の上流方向へ100メートルほど進んだ位置となる。


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タケルたちは8ちゃんの身を案じつつ、コウジの境遇も憂う。

タケルの背後に広がるのは、東京都下水道局用地。現在は画像のような状態で、かつての空地はさながら原生林に変貌している。


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コウジはコウジの母に雇われたテレコミーのもと、半ば監禁状態で勉強させられていた。コウジの母のねん挫は実は嘘で、8ちゃんに罪を着せるための罠であった。

北区赤羽北にある都営赤羽北三丁目アパート4号棟。その最上階の角にコウジの家がある、という設定。アパート周辺の樹木の成長が著しい。


ロボット裁判が始まり、かなりいいかげんな審理の結果、8ちゃんの有罪と死刑が確定する。


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8ちゃんはトラックで裁判所から護送され、バラバラマンが後を追う。

上下とも、北区と板橋区を結ぶ新河岸橋の上で撮った画像。上は北区浮間方面を望む。下は板橋区の志村新河岸橋交差点付近。タケルたちがシュプレヒコールをあげた場所のすぐ近くである。


コウジは8ちゃんのことが気になり、こっそりベランダから抜け出そうとしていた。そこへ、8ちゃんを乗せたトラックが通りかかる。


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バラバラマンはトラックを止め、自らの手で8ちゃんをバラバラにしようとする。それを見てほくそ笑むコウジの母。駆けつけた大海たちはバラバラマンを制そうとするが、コウジの母に阻まれる。

ここは赤羽2丁目方面を望む丘の上。都営赤羽北三丁目アパート4号棟と5号棟の裏手にあたる。


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8ちゃんたちに気づいたコウジが、ベランダから落ちそうになる。大海はコウジの母に急かされてジャンプするものの、助けるのはとても無理。

緊迫感あふれる中、朝比奈尚行のコミカルな演技が光る。フェンスの向こうの建物は、UR赤羽北二丁目団地。


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コウジの叫びで8ちゃんのレスキュー回路が起動、ヘリチョンボと合体した8ちゃんが間一髪でコウジを救う。固唾を呑んで見守っていた人々は喜び、手を叩く。

第2話の撮影は、1981年の夏の終わりに行われたと推測される。映像に映っている人々のうち、出演者と同じ長袖姿の面々はいわゆる“内トラ”で、半袖姿の方は現場に居合わせた近隣の子どもたちではないだろうか。そう思って観ると、いかにも素人っぽい仕種と表情が微笑ましく感じられる。


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コウジを抱き締めて喜び、8ちゃんに感謝するコウジの母。バラバラマンも思わず拍手しようとするが、慌ててやめる。

上はアパート敷地内の草むらで、現在は駐輪場となっている一画。下のカットの斎藤晴彦の表情と演技は絶品。ぜひ映像で確かめていただきたい。


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ロボット取締法第13条「人命を救助したロボットは死刑にすることはできない」という規定にもとづき、裁判官に電話するバラバラマン。テレコミーの後方で手持ち無沙汰にしているエバポリスの姿が、妙に面白い。

バラバラマンとテレコミーの背後に見えるのは、都営赤羽北三丁目アパート2号棟。樹木と光の加減で画像ではわかりづらいが、変わらず現存している。

(都営赤羽北三丁目アパートは、ロケ地まち案内 主宰のモリリン様に教えていただきました。ありがとうございました)


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タケルたちとユメコによる8ちゃんの胴上げで、物語は終わる。

ファーストカットと同じ港区芝浦、その夕景。映像の中央で建設中の建物は、沖電気工業ビル。


【解題・その2】

第1話で正体不明のロボットとして現われた8ちゃんが、人間=大人に信頼され、コミュニティに溶け込むまでを描いたのがこの第2話。若干ご都合主義で荒い展開ではあるが、演者たちの達者な芝居もあり、楽しく観られる一編に仕上がっている。

「8ちゃん」の序盤は、第1話でタケルとユメコ、この第2話でかすみ、次の第3話で大海がフィーチャーされ、それぞれ“8ちゃん登場”、“8ちゃんのピンチと活躍”、“春野ロボット修理店の危機”と、人物と事件がきれいに振り分けられている。当時のプロットやシナリオの発注状況は不明だが、明らかに3本1セットで考えられており、巧みなシリーズ構成と言える。


【付記】

第2話では、後半パートで出てくるロボット裁判所のロケ地が不明です。いくつかの物証から、北区か板橋区のどこかではないかと推測していますが、特定できていません。ご存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示ください。


次回は「8ちゃん」第3話『僕は悪い子 怪ロボット』を取り上げます。

(文中敬称略。撮影:2017年8月&11月)