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不思議コメディーと東京の風景

【コメント欄不具合に関するお知らせ】

拙ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

これまでの投稿に対し、何名かの方からコメントをいただいたようですが、(なぜか?)当方のもとには届いておりません。

いろいろと調べてみましたが、今のところ原因は不明です。

なお、本日テストした限りでは、現在は入力したコメントは届くようになっているようです。

これまでコメントをいただいた方には、大変ご迷惑をおかけいたしました。よろしければ、再度コメントをいただければ幸いです。

また、当方に直接連絡を取りたい場合は、baronbreak◯hotmail.com 宛てにメールをお送りください(アドレスの◯を@に変えてください)。

お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。


※次回更新は11月上旬の予定です。


ロボット8ちゃん 第1話『スーパーおじんのバラバラマン』 ACT3

8ちゃんがバラバラマンや誘拐犯と対決するクライマックスは、港区海岸3丁目で撮影された。この一帯は1980年代後半からのレインボーブリッジ建設により、景観が一変している。


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8ちゃんから連絡のあった“17号埋立地”に駆けつけるタケルたち。

映像右の宇部セメントのプラントは、宇部三菱セメントとして現在も操業を続けている。画像左の巨大な円柱は、レインボーブリッジの支柱。


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到着した8ちゃんは、誘拐犯のひとりである見張りの男を発見する。

映像のカメラポジションに立つと、今や巨大な白い壁しか目に入らない。この壁はレインボーブリッジ遊歩道入口のもの。

これだけだとあまりにも殺風景なので、数十メートル西寄り(上記の宇部三菱セメント側)の画像も添えておく。この画像の右奥に見える富士倉庫運輸が、映像では左上に映っている。


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見張りの男と揉み合いになった8ちゃんの前にバラバラマンが現われる。「人間に対して暴力をふるうロボットは解体すべし」というロボット管理法を盾に、バラバラマンは8ちゃんをバラバラにしようとする。

画像の建物は2015年に建てられた東京ベイサイドビル。


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8ちゃんを追いつめるバラバラマン。

芝浦ふ頭での撮影。レインボーブリッジ建設に伴う埋め立て工事のため、当時よりも海岸線が遠くなっている。映像と画像のカメラポジションは一致していないと思うが、おおよその雰囲気を味わっていただきたい。


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バラバラマンは執拗に8ちゃんを狙うが、タケルたちの機転によって海に落ちてしまう。

ここは東京パイロットビルの横で、現在は駐車場となっている一画。映像左上の白いビルは芝浦スタジオ。画像では、レインボーブリッジの橋脚の向こうに位置している。


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マイロディを救出する8ちゃん。しかし、苦手なピーマンを誘拐犯に投げつけられ、ピンチに陥る。

当時の芝浦ふ頭の最南端。現在ここには立ち入れないため、少し北に寄った位置の画像を掲載した。画像左の建物はレインボーブリッジ遊歩道入口。画像の右側に見えるロードコーンのあたりが、かつての海岸線になる。


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ユメコのキスでロマンス回路を発動させた8ちゃんは、“人間を自由に動かせるガス”を放つ。そのガスとサンバのリズムの作用で、誘拐犯たちは浮かれて踊り出す。

東京都港湾局専用線の芝浦線・日の出線の線路内での撮影。前述した富士倉庫運輸の東側、画像の中央付近がその位置にあたる。ここも立ち入り禁止区域のため、レインボーブリッジ遊歩道入口前からの画像を広めの画角で掲載する。なお、芝浦線・日の出線は1985年に廃止となった。


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ユメコのホイッスルの合図で、誘拐犯たちは自ら東京湾へ飛び込む。

ユメコの後方、右側に映っているのは東京パイロットビル。当時のまま現存している。

誘拐犯が飛び込んだのは芝浦ふ頭の最南端、“8ちゃんがピーマンでピンチに陥った”あたりと思われる。映像にはお台場と首都高速湾岸線の換気塔が映っており、それを参考に画像を撮った。画像のフェンス奥にあるのは芝浦南ふ頭公園。


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事件は解決し、8ちゃんたちは迎えに来た大海、青井博士とともに帰路に着く。

東京パイロットビル前の道。反対側の白い建物が、レインボーブリッジ遊歩道入口。クライマックスの多くのカットが、この付近で撮影された。映像の遠景の緑の島は第六台場。よく見ると、このカットの青井博士はボディダブルだったりする。


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びしょ濡れになって陸に上がるバラバラマンのカットで、第1話は終わる。

東京パイロットビル横の駐車場の一画。映像は8ちゃん・ユメコ・マイロディの三者を捉えた上記のカットとほぼ同じ構図で、8ちゃんのカットでは海の向こうに東京モノレールの高架と芝浦配水機場が確認できる。今でもよく見える配水機場と当時の空中写真による桟橋の位置を手がかりに、大体このあたりと推定した。



【解題】

“人間そっくりのロボットが存在し、人間とロボットの見分けがつかない社会で、悪事を働くロボットや不要なロボットを処分する公務員”というバラバラマンの設定は、優れてSF的である。

(主人公が同類の仕事をしている映画「ブレードランナー」の公開は、「8ちゃん」放映開始の翌年)

一方、主役である8ちゃんは、“誰が造り何のために存在するのかまったく不明”というアイデンティティーが欠如した存在。両者が激突する第1話は、“ロボットのフリをして悪事を働く人間”の登場で、ひねりの効いた巧みなエピソードに仕上がっている。


もっとも、第2話以降、それらの設定がうまく機能したとは言い難い。中でも“人間とロボットの見分けがつかない”という部分は、“キャラクターとしてのロボット”を描く上では致命的な欠陥であり、お話を組み立てる際の枷になったと想像できる。

その弱点を解消すべく、第2クールの途中で“すべてのロボットは青井博士の研究所に所属する”と変更される。だがこれは、社会全体を管理・監視していたバラバラマンの位置づけを大きく変貌させ、魅力的な基本設定を瓦解させる結果ともなった。

幼年向けドラマとして円滑にストーリーを進行させるためのやむを得ない措置であり、設定変更後は各エピソードの出来も明らかに良くなったとはいえ、やはり少々惜しい。


ともあれ、“ロボット(人間ではない存在)よりも人間の方がよっぽど悪くて面白くてヘン”という発想と志向は、後続のシリーズにも脈々と受け継がれていく。その意味でも、12年余りに及ぶ不思議コメディーの幕開けにふさわしい第1話と言える。

「ペットントン」も「カミタマン」も「覇悪怒組」も「ポワトリン」も「トトメス」も、すべてはここから始まったのだ。



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レインボーブリッジ。

間近で見ると本当にデカいです。おかげで海岸3丁目は日陰だらけになりました……。


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芝浦南ふ頭公園よりお台場を望む。

制作局のフジテレビに敬意を表して。当時はここではなく河田町でしたが。


第1話の主要ロケ地はほぼ特定できましたが、一か所だけわからない場所があります。物語の前半で、バラバラマンに追いつめられた8ちゃんやタケルたちを青井博士が助けに来るシーンがそれです。特徴的な白い建物があり、遠景に変電所のような施設が見えるあの場所、どこかご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひご教示ください。


次回は「8ちゃん」第2話『とんでもはっぷん テニスは怖い』を取り上げる予定です。

(撮影:2017年8月&9月)


ロボット8ちゃん 第1話『スーパーおじんのバラバラマン』 ACT2

元気になった8ちゃんは、春野ロボット修理店で働くことになる。

店主の大海(演・朝比奈尚行=現・あさひ7オユキ)は、8ちゃんとタケル、ユメコを連れて、郵便配達ロボット・ポストーラーの修理に向かう。青井博士の秘書ロボット・マイロディが、8ちゃんの様子を見に訪れる。


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ロケが行われたのは、新宿区大久保にある新宿北郵便局の駐車場。局舎もポストーラーが転倒するスロープも現存している。

画像2枚目は映像と画角を合わせると意味不明な景色になってしまうため、駐車場全体がわかるものを掲載した。右奥の建物は都営西大久保アパート3号棟。映像でも8ちゃんの後方に映っている。


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8ちゃんたちの前に、怪しい三人組の男(演・うえだ峻、他)が現われる。実は彼らは誘拐犯で、マイロディを連れ去っていく。

映像の左奥、明治通りを挟んだ向こう側にあるのは戸塚第一中の校庭。戸塚第一中は戸山中と合併し、現在は西早稲田中と校名を変えている。


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8ちゃんとタケルは誘拐犯のクルマを追うが、逃げられてしまう。

戸田市早瀬の富士見大橋。初期オープニング映像のファーストカットもこの橋で撮影されている。


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8ちゃんは“8ちゃんカー”に変形し、誘拐犯を追跡する。タケルは電話ロボット・テレコミーを通じて、少年パトロールのヒロシ(演・実川秀和)に連絡する。

ここも富士見大橋。テレコミーの後方に映っているのは戸田競艇場。


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ヒロシは花火を打ち上げ、コウジとオサム(演・秋原充)を招集する。

練馬区東大泉のとうえいまえ児童遊園。東映東京撮影所のそばにある小さな公園で、砂場のテーブル、コンクリート製のベンチ、アーチ状の柵のすべてが現存している。なお、テーブルは設置場所が若干変えられている。

(ここはブログ「ロケ地まち案内」主宰のモリリン様に特定していただきました。改めてお礼申し上げます)


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花火に気づくコウジ。

板橋区高島平、東京都交通局志村寮の近くにある階段の上。背後の建物はハイラーク高島平。1974年施工のマンションで、施主は東映。


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集結するユメコ、ヒロシ、コウジ、オサム。

前のカットと同じ場所で、階段の踊り場にカメラを置いて撮影されている。遠景の建物は都営西台アパート6号棟と7号棟。


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誘拐犯を見失ってしまう8ちゃん。しかし、相棒の飛行ロボット・ヘリチョンボと合体し、空からの捜索を開始する。

ここは東京都と埼玉県を結ぶ笹目橋。その下り車線の戸田寄りの歩道。映像は上り車線側から撮ったと推測される。笹目橋は拡張され、現在では中央を首都高速5号線池袋線が通っているため、同じアングルの再現は不可能。8ちゃんが立っているのと同じ下り車線の歩道から撮った画像を掲載する。映像の右奥に見えるのは、和光高校の校舎。ほとんどわからないレベルだが、画像にも一応写り込んでいる。

(この場所も「ロケ地まち案内」のモリリン様に教えていただきした。重ねてお礼申し上げます)


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8ちゃんは誘拐犯を発見し、タケルに知らせる。タケルたちはレッカー移動のクルマを利用し、誘拐犯の行き先である埋立て地を目指す。

レッカー車が走るのは、港区港南の港南大橋。行く手に見える二本の高架は、JR東日本の東海道貨物線と東京モノレール。周辺の街並みもご覧いただくため、掲載画像は広めの画角にしてみた。


タケルの電話からレッカー車走行までの一連のシークエンスは、筒井広志の軽快な音楽とも相まって、胸が躍る映像に仕上がっている。こういった“冒険物・少年活劇物”テイストで高揚感たっぷりの描写は、のちの不思議コメディーではほとんど見られなくなる。


A01新宿北郵便局

新宿北郵便局。

この一帯は西早稲田中の他にも早稲田大、学習院女子大、戸山高校などが並ぶ文教地区。


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富士見大橋から戸田競艇場を望む。

映像の解釈を間違えたため、二度足を運ぶハメになった場所。


次回はクライマックスのACT3、第1話の完結編になる予定です。
(文中敬称略。撮影:2017年9月&10月)


ロボット8ちゃん 第1話『スーパーおじんのバラバラマン』 ACT1

東映不思議コメディーシリーズ第1作「ロボット8ちゃん」は、1981年10月4日に放映を開始した。
第1話の「スーパーおじんのバラバラマン」(脚本:大原清秀 監督:小林義明)は、疾走する新幹線を捉えたカットから始まる。


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ここはJR田町駅にほど近い場所。新幹線の背後に映るのは三菱自動車工業のビルで、放映当時のまま現存している。
東海道新幹線は品川駅にも停車するようになったため、この付近では以前ほどスピードを出していない。


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カメラはティルトダウンし、下校中の少年パトロールのメンバーを映す。
場所は港区芝浦と三田を結ぶ雑魚場架道橋。こちらは芝浦側。


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走ってきた少年パトロールが座り込む川辺の草むら。
港区芝浦にある船路橋のたもとで、現在は船路橋児童遊園として整備されている。


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近くのビルに侵入するタケル(演・出原健一)。建物は船路橋のそばにある五十嵐冷蔵。


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ビルの屋上に登ったタケルとトランシーバーで交信するコウジ(演・深田晃)たち。


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タケルは黒ずくめの男=バラバラマン(演・斎藤晴彦)に追われている謎のロボットを発見する。

8ちゃんとバラバラマンの初登場のシーン。港区芝浦にある夕凪橋からの撮影で、前述の船路橋にも近い場所。なお、実際の五十嵐冷蔵の屋上からは、この光景は見えない。


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謎のロボットを追って駆け出す少年パトロール。公園のジャングルジムにいたタケルの妹・ユメコ(演・五十嵐理恵)が気づき、合流する。
港区芝の本芝公園。ファーストカットの雑魚場架道橋を三田側に抜けたところにある。


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サブタイトルのクレジットが終わると、場面は雑草の生い茂る埋め立て地に変わる。
ここは大田区・京浜島の最東端で、現在は大田清掃工場の敷地内となっている場所。映像のカメラポジションを忠実に再現すると、ご覧のような風景となってしまうため、少し下がった位置からの画像も添えておく。


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スーザフォンを吹く男に8ちゃんの行方を尋ねるバラバラマン。
この映像も前のカットと同じ場所。その位置には立てないので、大田清掃工場に隣接する京浜島つばさ公園から雰囲気を似せて撮った一枚を掲載する。


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スーザフォンの男(実はロボット)の態度に業を煮やし、バラバラスパナを振り上げるバラバラマン。
これも京浜島つばさ公園からの一枚。海の向こうに見えるのは羽田空港。拡張工事により、当時とは様相が異なっている。


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やって来るタケルたち。
ここは映像のカメラポジションとは逆の向きから撮った画像を掲載。映っている建物は京浜島不燃ごみ処理センターで、その向こうにタケルたちが背中を向けて立っている、という位置関係になる。


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ロボット管理庁の手帳を手に、身分を告げるバラバラマン。
バラバラマンが立っているのは、掲載した画像の右側に見える木立の奥。左の白い建物は京浜島不燃ごみ処理センター。


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ピンチに陥った8ちゃんとタケルたちを青井博士が救う。だが、8ちゃんは壊れてしまい、タケル・ユメコ兄妹の両親が経営する春野ロボット修理店に運び込まれる。

第1話~第3話の春野ロボット修理店は、港区芝浦で撮影されている。


短いカットの連続でテンポよく進むこの第1話は、とても面白い仕上がりとなっている。新幹線、モノレール、ジェット機と盛りだくさんの乗り物で子ども心をくすぐる画面作りも楽しく、加えて設定やストーリーの面では非常に秀逸な一編でもある。


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雑魚場架道橋付近。
近年整備されて綺麗になった。周辺地域も再開発が行われている。


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夕凪橋から渚橋方面を望む。
かつては未来を象徴する乗り物だったであろうモノレールが、今では昭和の雰囲気を醸し出す施設となっている。


A01京浜島つばさ公園

京浜島つばさ公園。
のんびりと飛行機を眺められる素晴らしい公園。ただし、公共交通機関でのアクセスはなかなか大変。


この項、ACT2につづく。
(文中敬称略。撮影:2017年8月&9月)



【ご挨拶】

Fと申します。映像制作に関わる仕事を生業としております。

中学生の時に出逢った「ロボット8ちゃん」から、現在の仕事を始める直前に放送された「有言実行三姉妹シュシュトリアン」まで、いわゆる東映不思議コメディーシリーズはほぼ全作品をリアルタイムで視聴しています。この愛すべきシリーズの各エピソードを、時間をかけて少しずつ追っていこうと考えています。よろしければ、気が向いた時に覗いてやってください。

なお、「不思議コメディーシリーズに特化したブログをぜひ作ってください」と背中を強く押してくださったhide男様(ブログ「此処にスタジオがあった頃」主宰)、並びに、ロケ地特定に際して毎回多大なるお力添えをいただいているモリリン様(ブログ「ロケ地まち案内」主宰)には、心よりお礼申し上げます。おかげさまで何とか開設まで漕ぎ着けました。

オフ会等でお世話になっているロケ地ファン・マニアの皆様、今後とも変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願いいたします。

更新のペースですが、しばらくの間はゆっくりと進める予定です。気長におつきあいくださいませ。