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不思議コメディーと東京の風景

おもいっきり探偵団 覇悪怒組 第2話『ぼくらの秘密基地』 ACT1

1987年1月18日放送の第2話『ぼくらの秘密基地』(脚本:江連卓 監督:佐伯孚治)は、前話の回想から始まる。

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重厚な“魔天郎のテーマ”が流れる中、ヒロシ(演・渡辺博貴)たちは自転車で坂道を走る。中野区江古田1丁目にある通り。野方配水塔のすぐ横で、ヒロシたちの進行方向に次のシーンの交差点がある。「覇悪怒組」撮影当時は商店や銭湯が連なっていたが、現在はマンションなどが建ち、落ち着いた住宅街となっている。

「魔天郎が現われた」と、ヤスコ(演・上野めぐみ)に話すヒロシたち。だが、ヤスコはまるで信じない。それどころか「気合を入れる必要がある」と、ヒロシたちを引っ張っていく。

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映像からもわかるように野方配水塔のすぐそば。画像の一枚目と四枚目、ヒロシたちとヤスコが会話を交わした駐車場にはアパートが建ち、配水塔がほとんど見えなくなっている。四枚目の画像は映像のカメラ位置とは若干異なるが、配水塔が見えるよう撮ってみた。なお、この二枚には加工を施してある。
二枚目の画像に写っているローソンは、近年オープンした新宿西落合三丁目店。映像とほぼ同じ2009年の情景が、ストリートビューで閲覧できる。
三枚目の画像は中野通りとの交差点で、ここが中野区と新宿区の区境に当たる。

ヒロシたちは竹林寺で座禅を組む。

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和光市白子2丁目の地福寺。映像に映っているのは建て替え前の本堂。上の画像は2018年3月、下は2017年5月に撮影したもの。

その夜、ある宝石店に魔天郎(演・春田純一)が現われる。ロケセットのこの店舗は未解明。

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翌朝。ヤスコと純子先生(演・丹保みのり=原田采知)は早朝のジョギングに出かける。

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ふたりが合流するのは、竹早小として使用されている小学校の校門前。画像との対比がわかりやすくなるよう、映像は補正し明度を少し上げている。

走っていたヤスコと純子先生は、不思議な気配を感じて立ち止まり、振り返る。
UFOを思わせる光が新宿の方向から飛来し、魔天郎の乗るオープンカーとなった。魔天郎は白いスーツの美しい青年に姿を変え、赤と白の無数の薔薇の花を投げる。夢のようなその光景に魅了されるふたり。ヤスコが掴んだ薔薇は燃え上がり、消えてしまう。

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幻想的かつ神秘的で、このエピソードの白眉とも言える名シーン。撮影場所は渋谷区西原1丁目。鉄柵の向こうに見えるのは渋谷区スポーツセンター。筆者が現地に赴いたのは2017年11月で、映像はその31年前のほぼ同じ季節に撮影されたと思われる。
このシーンでは、首を露出させた珍しい魔天郎が見られる。春田純一が素顔で出演していることから、ここで魔天郎を演じたのは恐らく同氏ではないだろう。

前夜の宝石盗難事件を知り、「俺たちは本物の魔天郎に会ったんだ」と確信するヒロシたち。駆けつけたヤスコも、早朝の不思議な体験を嬉しそうに話す。

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ススム(演・雨笠利幸)の家の前にメンバーが集まり登校する、というシーン。撮影場所は板橋区内。

魔天郎の挑戦を受けて、ヒロシたち五人は戦うことを決意する。

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中板橋商店街の中板橋中通り。第1話でヒロシたち四人が登校する場所 と同一の地点。一行が立ち止まるのは、中央市場(現・中央市場まるさと)の前。「覇悪怒組」全50話中、この商店街がロケ地として使われたのは第1話とこの第2話のみである。映像ではヒロシたちのすぐ後方に電車(東武東上線)が見えるが、実際には線路まで150メートルくらいの距離がある。

【付記】
ヤスコと純子先生が早朝の街で魔天郎に遭遇するシーンには、見どころが多い。
若干わかりづらいが、魔天郎のオープンカーの後方には、京王プラザホテルや新宿NSビルなど西新宿の高層ビル群が映っている。続く登校シーンの「新宿の方向から」というヤスコの台詞を、忠実に映像化しているのだ。
(2018.5.6追記。シナリオには「遥か彼方に副都心新宿の超高層ビル群が幻のようにそびえている」というト書きがある)
また、この場所(渋谷区西原1丁目)は新宿副都心から約1.5㎞の位置で、西新宿や北新宿に接する中野区エリアとはほぼ等距離。方角は異なるものの、副都心近隣に住む中野区民が日常目にする高層ビル群は、まさにあのサイズなのである。意図的かどうかはわからないが、ここをロケ地に選択したことで舞台の距離感のリアリティーが高まり、作品の質の向上にもつながっている。
さらに、このシーンをじっくり見ると、ヤスコと純子先生の立ち位置が細かく移動しているのがわかる。ふたりの背景はカットごとに変わり、目線とオープンカーの動きも厳密には合致していない。にもかかわらず、不自然さはまったく感じられない。立ち位置を変えながら渋谷区スポーツセンターと道路沿いの白い壁をうまく利用し、“光る薔薇の乱舞”を巧みに描写している。映像の妙・編集の妙を堪能できる素晴らしいシーンに仕上がっている。

この項、ACT2につづく。
(文中敬称略。撮影:2017年5月&11月&2018年3月)

「おもいっきり探偵団 覇悪怒組」のロケ地は、 ロケ地まち案内 主宰のモリリンさんと共同で検証・特定作業を行なっています。本項では、ヤスコと純子先生が魔天郎に遭遇するシーンの特定に際し、大変貴重な意見をいただきました。改めまして、お礼申し上げます。

コメント

神社やお寺などは、その歴史的性格からして、大泉作品、生田作品に関係なく、既に改修されているものは少なくないですね。
中には、全くと言っていいほどに姿、形を異にしたものも。
先日、yart先生ともお話していたのですが、生田作品でも、幾つか解明出来ていない社寺があります(廃寺も含めて)。

ところで魔隣組ですが、第41話「コスモスの恋」のラスト・シーン、太郎親子が去っていく場所は何処でしょうか?
あの幻想的で、何処か切なくなるシーンが撮られたロケ地が気になります。
是非、記事にて紹介して頂ければ・・・、と申しますか、早く魔隣組自体を取り上げて頂ければと思います!

  • 2018/05/04(金) 10:31:03 |
  • URL |
  • hide男 #-
  • [ 編集 ]

「魔隣組」第41話

こんにちは。ご無沙汰しております。先日はうかがえなくて残念でした&失礼いたしました。

地福寺、次のACT2で改築前後の違いがより明確にわかります。
僕が追っている作品の社寺は繰り返し使われているところが多く、わりとわかりやすいんですが、それでもずいぶん雰囲気が変わっているところもありますね。映像と現状を比較して、「え?」と驚いた場所もありました。
生田作品は撮影時期がちょうど街の開発・造成時期と重なるので(当時の大泉以上に)、その後に改築・建て替えが行なわれた社寺も大泉作品より多いんじゃないでしょうか?

「魔隣組」第41話のラストシーン、まだ検証できていません。恐らく埼玉のどこかだろうと推測していますが……。
本放送時、「タロウの扱いはどうするんだろう?」とずっと思っていましたが、あの決着はよかったです。うまく収まった、という印象でした。

「魔隣組」、そろそろ取り上げようと考えていますが、実は全シーンの解明ができているエピソードが格段に少なくて。どの回から取り上げようかと思案中です。
(これはエピソード単位で取り上げている拙ブログの弱点)
それと、メイン公園でもある晴海ふ頭公園に現在立ち入れないのが致命的ですね……。

ほぼほぼ特定できていて、手っ取り早く撮影できるのは第26話、第27話、第35話あたりなので、そのあたりからかな?……などと考えております。
が、その前に「覇悪怒組」をもう少し続け、「ちゅうかなぱいぱい!」を少しやろうかな、とも思ってます。引き続き気長におつきあいいただけるとありがたいです。

  • 2018/05/04(金) 11:22:18 |
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  • F #qbIq4rIg
  • [ 編集 ]

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