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不思議コメディーと東京の風景

ロボット8ちゃん 第3話『僕は悪い子 怪ロボット』 ACT1

「ロボット8ちゃん」第3話『僕は悪い子 怪ロボット』(脚本:浦沢義雄 監督:佐伯孚治)は、1981年10月18日に放映された。

不思議コメディーシリーズにおけるキーパーソンのひとり、浦沢義雄が初登板したこのエピソードは、問題作であり快作である。


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“春野ロボット修理店”と刻まれた鉄板が、8ちゃんの足の裏に装着された。足にペンキを塗って歩けば、店の名が地面にスタンプされて宣伝になる、という大海(演・朝比奈尚行=現・あさひ7オユキ)のアイディアだ。

8ちゃんとタケル(演・出原健一)が歩いてくるのは港区海岸3丁目、第1話のラストカット の近く。現在は港湾関係者専用の駐車場となっていて立ち入れない。画像は画角を少し広めにして、レインボーブリッジも取り込んでみた。


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ユメコ(演・五十嵐理恵)が助けを求めて駆けてくる。ロボットにスカートをめくられたのだという。

映像の白い建物は芝浦スタジオで、第1話 にも映っている。こちらも広めの画角の画像を掲載する。


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スカートめくりをしたロボットは、「わたし、悪いロボット。だから殴って! ぶってぶって!」と、8ちゃんたちに懇願する。8ちゃんはタケルを制し、進み出る。

サブタイトルにもなった衝撃のキャラクター、“怪ロボット”の登場。スーツアクターの演技が特筆モノである。

下の画像は、レインボーブリッジ遊歩道入口と東京パイロットビルの間の道。ネットの奥に見える木立は芝浦南ふ頭公園。映像では海の部分で、レインボーブリッジ建設時に埋め立てられた土地に造られている。


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怪ロボットは8ちゃんに殴られると嬉しがり、「踏んづけて。思いっきり踏んづけて!」と続けてせがむ。踏んづけられると悶えて喜び、「殴って殴って!」と、さらに頼み込む。「気持ち悪い」とユメコは呟き、8ちゃんたちは呆れて帰宅する。

現在のレインボーブリッジのほぼ真下の位置。映像で対岸に映っているのはコンクリート会社のプラント群と第1話で使用された 港南大橋 で、この一帯はあまり変化がない。


怪ロボットの一件は、8ちゃんと春野ロボット修理店を陥れる罠だった。だが、8ちゃんたちはそのことを知らない。


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故障ロボットがたくさん出たという噂を聞き、8ちゃんと大海、タケル、ユメコが街を巡回する。

北区赤羽北の丘の上。第2話のロケ地である 赤羽北三丁目アパート の敷地内から、赤羽2丁目方面を見下ろした景観。民家の多くは建て替えられているが、当時のまま現存しているものもいくつか確認できる。


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噂通り、大勢の人々が故障したロボットを連れて集まってくる。

板橋区小豆沢、龍福寺近くの路地。放映から36年を経た現在も、ほとんど変化していない。


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バラバラスパナを片手に、8ちゃんたちを凝視するバラバラマン(演・斎藤晴彦)。

龍福寺の前での撮影。ここも時の移り変わりを感じさせない場所。


店にロボットを持ち帰った大海は、どのロボットも同じもので殴られて壊されていると気づき、不審に感じる。

青井博士の調査により、ロボットを殴ったのは8ちゃんのパンチだと判明する。だが、もちろん8ちゃんに心当たりはない。


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再び街に出た8ちゃんたちは、人々に囲まれる。街には「大海が8ちゃんに命令してロボットを破壊させた」というデマが流れていたのだ。大海は人々に引っ張られ、8ちゃんも追い回される。

板橋区小豆沢、龍福寺のそばにある寺坂の下。第2話テニスコートのロケ地である小豆沢ガーデン(現・セブンタウン小豆沢)にも近い場所。


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その一部始終を見ていたのは、バラバラマンと謎の怪しい男(演・江幡高志)、そして例の怪ロボットだった。「計画通りだ」と男は笑い、バラバラマンもほくそ笑む。

ここは寺坂の途中にある階段。現在は擁壁が延長され、階段の位置や向きも変更されている。画像に映っているマンションの建設に伴い、改修されたと思われる。


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何とか逃げ延びた大海は、8ちゃんと再会する。

和光市下新倉、新河岸川をまたぐ芝宮橋。その荒川寄りのたもとでの撮影。芝宮橋は後半パートでも出てくる。そのせいか、このシーンでは橋だと見えないよう配慮されている。画像は現在の橋の様子がわかるものを選んだ。

芝宮橋については、拙ブログでもリンクさせてもらっているモリリンさんのブログ「ロケ地まち案内」に詳しい。こちらこちら をぜひ参照していただきたい。


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疲労困憊で動けない大海を乗せ、走る8ちゃん。

アップのカットのため断言はできないが、恐らく芝宮橋の横、荒川堤防の斜面の道路で撮影されたと推測される。


【解題・その1】

1本撮りの第1話が、京浜島から和光、戸田と、かなり広い範囲で撮影されたのに対し、第2話と第3話のロケ地はコンパクトにまとめられている。赤羽北、小豆沢、新河岸橋は半径1㎞圏内だし、芝川水門橋や芝宮橋も近隣地区で、制作スケジュールの短縮に貢献したであろうことは想像に難くない。それでいて、第1話で提示された“東京の川辺の街”という作品イメージはきちんと守られているのが素晴らしい。


A03怪ロボット

放送当時のムックによれば、怪ロボットの名前は“へんてこりんロボット ぶってぶってロボット”。ボクシング用に造られた、という設定でした。


この項、ACT2につづく。
(文中敬称略。撮影:2017年8月&11月)


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